顎関節症

顎関節症の症状

  • 顔が歪んでいる。
  • アゴがガクガクする。
  • 口を大きく開けられない。
  • 食事の時にアゴが痛い。
  • 頭が重い・頭痛・肩こりなど

アゴのバイオメカニクス

まずアゴの動きを見てみましょう。

上を向いたときに口が開きやすい
(下顎が後下方に動く)
下を向いたときに口が閉じやすい
(下顎が前上方に動く)
このように頭部と頸椎が動くこと(赤い丸印が中心で第3頸椎)でスムースな開閉が出来ます。

頭部が傾くと左右の顎関節がバランスを崩します。
実際に頭を傾けて咀嚼して下さい。傾いた側で噛みやすくなるのが分かると思います。

逆に咬み合わせの異常が頸椎のズレを引き起こすこともあります。

前後左右がバランスすることでアゴは絶妙な運動を行います。

下顎の下に舌骨という骨があり、それを支点(滑車のように)として筋肉が作用しています。下顎がズレると舌骨もズレてしまうので、周囲の筋肉のバランスが崩れます。

顎の動きに大切な第3頚椎がなぜズレるのか?

  • 交通事故や頭の外傷で直接頸椎を痛めてズレた。
  • 咬み合わせに狂いが出てズレた。
  • 精神的ストレスから身体が歪むことでズレた。
  • 骨盤の歪みからズレた。
  • 手の怪我が原因で上半身が歪みズレた。
  • 足の怪我が原因で骨盤が歪みズレた。

顎関節症の意外な症状

精神的な不安定感
(イライラ、うつ、睡眠障害など)
鼻・耳の違和感
(鼻が詰まりやすい、耳の奥に圧迫感、耳鳴り、めまいなど)
のどや呼吸時の違和感
(イガイガする、のどが詰まる、吐き気、声が出づらいなど)

上顎の形状変化により鼻腔にも影響するので、副鼻腔の機能が低下すると鼻呼吸が出来なくなり、脳温調整機能の低下による不定愁訴や、自然治癒力に必要な成長ホルモンの分泌機能が低下したりします。

口の中には軟口蓋を形成している口蓋帆張筋や、口蓋帆挙筋が耳菅の開閉に関与して、脳圧・内耳圧のコントロールをしているため、顎のズレからバランスを崩すと脳圧上昇による頭痛や内耳の三半規管に影響を出すと耳鳴りやめまいを発症したりします。

顎が後ろにずれると咽頭から喉頭閉鎖で舌がそのまま下垂して、披裂軟骨についている声帯ヒダが閉鎖し、食道も狭くなることで呼吸障害や声がおかしくなったり、のどがつかえたりします。